時間泥棒を排除する|フリーランスが「1日2時間」を取り戻す方法

「気づいたら1日が終わっている」
「何に時間を使ったか、思い出せない」
「やることはあるのに、なぜか時間が足りない」

在宅フリーランスなら、こんな経験があるんじゃないでしょうか。

僕自身、フリーランスになって5年が経ちますが、時間に関する悩みは尽きません。気づいたらTikTokを1時間見ていたり、ソシャゲに1年間ハマっていたり、完璧主義で無限に調査していたり。

振り返ると、無意識のうちに「時間泥棒」に時間を奪われていました。

この記事では、僕が実際に時間を奪われていた「5つの犯人」と、それを排除するための具体的な方法を紹介します。

結論から言うと、僕がやったのは以下の3ステップです。

ステップ内容
時間泥棒の「正体」を知る
「生活ログ」で可視化する
「やめたことリスト」を作る

「時間がない」と感じているフリーランスの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。1日2時間は取り戻せるはずです。


目次

時間泥棒とは?

「時間泥棒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。まずは定義を確認しつつ、フリーランスにとっての時間泥棒とは何かを整理していきます。

時間泥棒の定義

時間泥棒とは、人の時間を浪費させる人やモノのことです。

この言葉は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの小説『モモ』に登場する「灰色の男たち」が語源と言われています。灰色の男たちは、人々から「時間」を奪い、人生を空虚なものにしていく存在として描かれています。

ビジネスの世界では、「無駄な会議」「長すぎるメール」「話の長い上司」などが時間泥棒として挙げられることが多いです。これらは確かに時間を奪う存在ですが、フリーランスにとっての時間泥棒は少し違います。

なぜなら、フリーランスには上司も会議も(ほとんど)ないからです。では、フリーランスの時間を奪っているのは誰なのでしょうか?

フリーランスの時間泥棒は「自分」になりがち

結論から言うと、フリーランスの時間泥棒は自分自身であることが多いです。

もちろん、外部要因もあります。クライアントからの急な依頼、チャットの割り込み、予定外の打ち合わせ。これらも時間泥棒です。

でも、会社員と比べると、フリーランスは「他人に時間を奪われる」機会が少ない。上司も会議も(ほとんど)ない。監視の目がない環境で、自分で自分を律する必要があります。

だからこそ、自分自身が時間泥棒になりやすいんです。

  • ちょっとだけ、と思ってSNSを開いたら30分経っていた
  • 気づいたらソシャゲに1日何時間も使っていた
  • 完璧を求めて、終わりのない調査を続けていた

こういう「自分起因」の時間泥棒が、フリーランスには多い。

会社員時代は、上司の目があるからサボれなかった。でも在宅フリーランスには、その抑止力がありません。自由だからこそ、時間が溶けやすい。

まずは「時間泥棒は他人だけでなく、自分自身かもしれない」と認識することが、時間を取り戻す第一歩です。


僕が時間を奪われていた「5つの犯人」

ここからは、僕が実際に時間を奪われていた「5つの犯人」を紹介します。

正直に言うと、かなり恥ずかしい内容も含まれています。でも、同じ悩みを持つ人の参考になればと思い、包み隠さず書きます。

① SNS(TikTok、X)

僕の部屋は1Kで、デスクのすぐ近くにベッドがあります。仕事に疲れて「ちょっと休憩」と思ってベッドに寝転ぶ。そしてスマホを手に取り、TikTokを開く。

気づいたら30分、1時間が溶けている。正直に言うと、これは今でもやってしまいます…。

TikTokは「次の動画も見たい」と思わせる設計が本当に上手い。スワイプするだけで次々と面白いコンテンツが流れてくる。脳が快楽を求めて、止まらなくなるんですよね。

Xも似たようなもので、タイムラインを眺めているうちに時間が溶けていきます。SNSは「ちょっとだけ」が通用しない、最強クラスの時間泥棒です。

② ソシャゲ(ラストウォー)

引用:ラストウォー:サバイバル|Google Play

これは完全に黒歴史です。2024年6月から2025年6月まで、約1年間「ラストウォー」というソシャゲにハマっていました。

毎日ログインボーナスがあり、時間固定のイベントがあり、コミュニティ要素がある。1日に何度もログインしないと損をする設計になっているんです。

朝起きてログイン。ゲームの中で日付が変わる11時にログイン。あと15時、19時、23時もログイン。イベントの時間になったらログイン。

振り返ると、1日に何時間使っていたかわかりません。(ちなみに課金もまあまあしていたので、時間をお金の2つの大事なリソースを突っ込んでいました…)ゲーム自体は楽しかったけど、冷静に考えると「時間を奪われる設計」にまんまとハマっていただけでした。

1年間続けて、ようやく「これはヤバい」と気づいてアンインストールしました。

③ チャット返信(Slack/Chatwork)

これは今でも悩まされている時間泥棒です。

SlackやChatworkの「通知」自体は、設定でオフにできます。でも問題は「返信」の方。クライアントからメッセージが来ると、つい確認して、そのまま返信してしまう。

一度チャットを開くと、他の未読メッセージも気になる。返信しているうちに、本来やるべき仕事が中断される。

これ、集中力の分断と時間泥棒のダブルパンチなんですよね。1通の返信にかかる時間は数分でも、集中が途切れることで、元の作業に戻るのに余計な時間がかかる。

実は、この「中断からの復帰コスト」は研究でも明らかになっています。

カリフォルニア大学アーバイン校のGloria Markらの研究によると、作業を中断された後、元の作業に戻るまでに平均23分以上かかるとされています。

参考:The Cost of Interrupted Work: More Speed and Stress(UCI)

また、アメリカ心理学会(APA)も、タスクの切り替え(スイッチングコスト)が生産性を低下させることをまとめています。(参考:Multitasking: Switching costs(APA)

つまり、チャットに反応するたびに「23分のロス」が発生している可能性があるということ。1日に5回中断されたら、それだけで2時間近くが溶けている計算になります。

「即返信しなきゃ」というプレッシャーが、じわじわと時間を奪っていきます。

④ ドラマ・動画(Netflix、アマプラ)

僕は一度ハマると、がーっとやる性格です。これが動画配信サービスと相性が悪い。

NetflixやAmazonプライムで面白そうな日本のドラマを見つけると、続きが気になって止まらなくなります。1話だけのつもりが、気づいたら3話、4話と見てしまう。

お昼も夜も関係なく、連続で見てしまうこともありました。そして寝坊して、朝起きれない…みたいな負のループにハマってしまうこともあります。

ドラマは「次回が気になる」終わり方をするように設計されています。クリフハンガーと呼ばれる手法で、視聴者を次のエピソードに引き込む。その設計にまんまと負けてしまうんです。

⑤ 完璧主義(答えのない調査)

これが一番厄介な時間泥棒かもしれません。

フリーランスとして仕事をしていると、「クライアントに渡す資料だから100%のものを出さなきゃ」「会社の顔に泥を塗るような中途半端な仕事はできない」と思ってしまうことがあります。

その結果、調査に無限に時間を使ってしまう。

調査って、やろうと思えばキリがないんですよね。もっと良いデータがあるかもしれない。もっと正確な情報があるかもしれない。そう思って調べ続けると、いつまでも終わらない。

以前は、納期ギリギリまでアウトプットのクオリティを上げようと必死でした。今振り返ると、これは結構な時間の無駄だったなと思います。


時間泥棒に気づく方法|「生活ログ」のすすめ

ここまで読んで「自分も当てはまる…」と思った人もいるかもしれません。

でも、時間泥棒を排除するには、まず「可視化」が必要です。ここでは、僕が実際にやった「生活ログ」の方法を紹介します。

なぜ「可視化」が必要なのか

時間泥棒の厄介なところは、無意識に時間が溶けていることです。

SNSを見ていた時間、ソシャゲに使っていた時間。正確に把握している人はほとんどいないと思います。「なんとなく時間がない」と感じていても、何に時間を使っているかわからない。

だからこそ、可視化が必要なんです。

僕が生活ログをとったとき、最初に感じたのは「衝撃」でした。思っていたより「だらだら」の時間が長かったんです。数値で見ると、言い訳ができなくなる。

可視化しないと、対策が打てません。まずは「何に時間が溶けているか」を数字で把握することが、時間を取り戻す第一歩です。

僕がやった「生活ログ」の具体的なやり方

5、6年前の話ですが、僕は3週間ほど「生活ログ」をとったことがあります。

やり方はシンプルです。

  1. スプレッドシートを用意する(Googleスプレッドシートでも、Excelでも)
  2. 分単位で記録する(開始時間、終了時間、所要時間)
  3. カテゴリに分類する(生活/だらだら/Work/遊び/移動 など)

僕の場合、大カテゴリ → 中カテゴリ → 小カテゴリの3層構造で記録していました。

例えばこんな感じです。

実際に生活ログをとっていたときのある日の記録

これを毎日、すべての行動について記録していきます。

正直、最初は面倒です。でも3週間続けると、自分の時間の使い方のパターンが見えてきます。「この時間帯にだらだらしがち」「この作業に思ったより時間がかかっている」という発見がありました。

3週間続けるコツ

「3週間も続けられない」と思うかもしれません。

正直に言うと、僕は「数値化→分析」が好きなタイプなので、あまり苦ではありませんでした。時間管理だけでなく、体重もスプレッドシートに記録していたし、ゴルフの練習記録もつけていたことがあります。

数値をまとめて分析する、自分の行動によって数値を動かす。これが楽しいと感じる人なら、続けられると思います。

もし「そこまでできない」という方は、まずは1週間だけ試してみてください。完璧にやろうとしなくていい。記録漏れがあってもOK。ざっくりでも、自分の時間の使い方が見えてくるはずです。

大事なのは「何に時間が溶けているか」に気づくこと。それだけで、行動は変わり始めます。


時間泥棒を排除する「やめたことリスト」

時間泥棒の正体がわかったら、次は「排除」のフェーズです。ここでは、僕が実際に「やめたこと」を3つ紹介します。

① ソシャゲをやめた

1年間ハマっていたラストウォーを、アンインストールしました。

やめると決めたら、物理的に削除するのが一番です。「またやりたくなったらどうしよう」と思うかもしれませんが、アプリがなければ起動できない。スマホから消してしまえば、ログインするという選択肢自体がなくなります。

最初の1週間くらいは「あ、イベントの時間だ」と思い出すこともありました。でも2週間もすれば、そんな感覚もなくなります。

代わりの娯楽を用意する必要はありません。

ソシャゲに使っていた時間は、自然と他のことに使われるようになります。僕の場合は、読書や仕事に時間が回るようになりました。

「やめる」と決めたら、中途半端にしない。物理的に削除する。これが一番確実な方法です。

② 即返信をやめた

SlackやChatworkのメッセージに、即返信するのをやめました。

代わりに、チャットを見る時間を決めています。僕の場合は、10時・14時・17時の1日3回だけ。それ以外の時間は、通知を切って目の前の仕事に集中します。

「すぐに返信しないと失礼じゃないか」と思うかもしれません。でも、実際にはほとんどの連絡は数時間後に返しても問題ありません。本当に緊急なら、電話がかかってきます。

即返信をやめてから、集中力が格段に上がりました。チャットに振り回されることがなくなり、自分のペースで仕事ができるようになったんです。

チャット対応や集中力の維持については、別記事で詳しく解説しています。

③ 完璧主義をやめた

これが一番大きな変化かもしれません。

以前は「100%のものを出さなきゃ」「中途半端な仕事はできない」と思っていました。でも今は、意識的に「まあ、いっか」「これ以上は無駄」と考えるようにしています。

特に調査系のタスクは、キリがないんですよね。もっと良いデータがあるかもしれない、もっと正確な情報があるかもしれない。そう思って調べ続けると、永遠に終わらない。

今は「AIのアウトプットが正しいとして前に進める」くらいの気持ちでやっています。もちろん、最低限のチェックはしますが、完璧を求めすぎない。

50点でいいから、まず出す。前に進めることが大事。フィードバックをもらって、必要なら修正する。この方が結果的に速いし、クオリティも上がることが多いです。

完璧主義の克服については、別記事で詳しく解説しています。


時間泥棒を排除した先にあるもの

時間泥棒を排除すると、何が変わるのでしょうか。最後に、時間を取り戻した先にある景色についてお話しします。

「時間がない」から「時間を選べる」へ

時間泥棒を排除すると、1日2時間くらいは取り戻せます。

2時間あれば、かなりのことができます。本を1冊読める。新しいスキルを学べる。副業に充てられる。もちろん、ゆっくり休んでもいい。

大事なのは「時間がない」という状態から抜け出すことです。

時間がないと、すべてが受け身になります。やりたいことがあっても「時間がないから」と諦める。自分の人生なのに、時間に振り回されている感覚になる。

でも時間泥棒を排除すると、「この時間をどう使おうか」と選べるようになります。仕事を増やしてもいいし、趣味に使ってもいい。選択肢が生まれるんです。

「時間がない」が口癖になっている人は、まず時間泥棒を排除することから始めてみてください。

時間をコントロールすることは、人生をコントロールすること

時間管理は、単なる効率化のテクニックではありません。

フリーランスにとって、時間は命そのものです。誰も管理してくれない代わりに、自分で管理すれば、自由と成果を同時に手に入れることができます。

時間泥棒を排除して、時間を取り戻す。それは、自分の人生を自分でコントロールするということです。

時間管理の全体像については、別記事で詳しく解説しています。

時間泥棒に関するよくある質問(FAQ)

時間泥棒を可視化するのにおすすめのツールは?

僕はGoogleスプレッドシートを使いました。シンプルで、どこからでもアクセスできるので便利です。

他にも、Toggl Track(時間計測アプリ)やNotionなども使えます。紙のノートでもOK。大事なのは「続けられるツール」を選ぶことです。高機能なツールよりも、自分が使い続けられるツールが一番かなあと。

SNSを完全にやめる必要はある?

完全にやめる必要はありません。

大事なのは「コントロールできている」という感覚を持つことです。見る時間を決める、通知を切る、スマホを別室に置く。こうした工夫で、SNSに振り回されることは減らせます。

僕自身、TikTokは今でも見てしまうことがあります。でも「今日はちょっと見すぎたな」と自覚できていれば、それでいい。完璧を目指す必要はありません。

ソシャゲをやめるコツは?

物理的に削除することです。

アンインストールしてしまえば、ログインするという選択肢自体がなくなります。「またやりたくなったらどうしよう」と思うかもしれませんが、2週間もすれば忘れます。

最初の1週間が一番つらいですが、そこを乗り越えれば楽になります。課金していた場合は「もったいない」と思うかもしれませんが、それは「サンクコスト」です。これからの時間を守る方が大切です。

返信を遅らせると関係悪化しない?

ほとんどの場合、問題ありません。

僕は「10時・14時・17時の1日3回だけチャットを見る」というルールで運用していますが、クライアントとの関係が悪化したことはありません。

むしろ、返信の質は上がりました。即レスだと焦って雑な返信になりがちですが、時間を決めることで、落ち着いて丁寧に返せるようになります。

本当に緊急な場合は、電話がかかってきます。「チャットは数時間後に返す」というスタンスでも、仕事上はまったく問題ないというのが僕の実感です。

まとめ

この記事では、フリーランスの時間泥棒とその排除方法について解説しました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • フリーランスの時間泥棒は「自分自身」になりがち(外部要因もあるけど)
  • SNS、ソシャゲ、チャット、動画、完璧主義が主な犯人
  • まずは「生活ログ」で可視化する
  • 「やめたことリスト」を作る(物理的に削除、時間を決める、完璧主義を手放す)
  • 時間を取り戻すことは、人生をコントロールすること

「時間がない」と感じているフリーランスの方へ。

まずは1週間だけ、生活ログをつけてみてください。何に時間が溶けているか、数字で見ると衝撃を受けるはずです。

そして、1つでいいから「やめること」を決めてください。物理的に削除する。時間を決める。完璧主義を手放す。どれか1つでいいんです。

それだけで、1日2時間は取り戻せます。取り戻した時間で、何をするかはあなた次第です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

フリーランスとして活動中です。得意分野はSEO / コンテンツマーケ / Webマーケティング。(SEO歴8年)。主にフリーランス、SEO、AI、ブログ運営に関する情報を発信していきます。

目次