WordPress入稿の作業、面倒だと感じていませんか?
見出しのコピペ、太字やマーカーの装飾、内部リンクのブログカード設置。記事を書き終えた後に待っている「作業」に、僕は毎回30分〜1時間を費やしていました。
結論から言うと、僕はWordPress REST API × Claude Code(AIコーディングツール)を組み合わせ、入稿作業をSkill(ワンコマンドで実行できる仕組み)として構築することで、作業時間を30分→5分に短縮しました。
この記事では、WordPress入稿を自動化する4つの方法を網羅的に紹介した上で、僕が実際にこの仕組みを構築した体験を詳しくお伝えします。
WordPress入稿を自動化する4つの方法
WordPress入稿の自動化には、大きく4つのアプローチがあります。それぞれの特徴を表にまとめました。
| 方法 | 難易度 | テーマ固有パーツ対応 | コピペ | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| (1) RPA・ノーコードツール | 低 | 非対応 | 不要 | 法人メディアの大量入稿 |
| (2) AIプロンプトでHTML変換 | 低 | 非対応 | 必要 | 手軽に時短したい人 |
| (3) プラグイン | 低 | 一部対応 | 不要 | 公開後の配信フローを効率化したい人 |
| (4) REST API × AIツール | 中(初回のみ) | 対応 | 不要 | 入稿頻度が高く、仕組み化したい人 |
(1) RPA・ノーコードツール(Yoom, Zapier等)
Yoom、Zapier、n8nなどのノーコードツールを使って、WordPressと外部サービスを連携させる方法です。たとえばNotionやスプレッドシートに記事データを入力しておき、そこからWordPressへ自動投稿するワークフローを組むことができます。
プログラミングは不要で、設定画面のGUI操作だけで完結するのが最大のメリットです。導入のハードルが低く、エンジニアでなくても扱えます。
一方で、テーマ固有のブロック(SWELLのブログカードや装飾パーツなど)には対応できません。テキスト中心のシンプルな記事であれば有効ですが、見た目にこだわった装飾を多用するブログでは、結局手作業が残ります。実際にアンダーワークス社がYoomを使ったWordPress入稿の完全自動化を検証した記事でも、完全自動化にはまだハードルがあるという結論が出ています。
出典: アンダーワークス「次世代RPA『Yoom』を使ってWordPressへの入稿を完全に自動化できるか検証してみた」
法人メディアの大量入稿や、装飾が少ないテキスト中心の記事を効率よく投稿したい場合に向いている方法です。
(2) AIプロンプトでHTML変換 → コピペ
ChatGPTやClaudeなどのAIに、Markdownやプレーンテキストの原稿を渡して、WordPressのGutenbergブロック形式のHTMLを生成させる方法です。生成されたHTMLをWordPressの管理画面にコピペすれば、見出しや段落、リストなどの基本的なブロックが一括で反映されます。
追加のツールやプラグインが不要で、今すぐ試せる手軽さが魅力です。AIに「この原稿をGutenbergブロック形式のHTMLに変換して」と伝えるだけなので、プロンプトの工夫次第で太字や引用ブロックなども変換できます。
ただし、結局はコピペが必要です。AIが生成するのはあくまでHTMLなので、それをWordPressの管理画面に貼り付ける手作業は残ります。さらに、内部リンクのブログカードやテーマ固有の装飾パーツは、AIが正確に生成するのが難しく、手動での設置が必要になります。「半自動化」としては有効ですが、入稿作業を完全になくすことはできません。
まず手軽に時短したい人や、入稿頻度が低い人に向いている方法です。
(3) プラグインによる自動化
Uncanny AutomatorやWPCodeなどのWordPressプラグインを使って、投稿に関連するフローを自動化する方法です。WordPress管理画面の中だけで設定が完結するため、外部ツールとの連携が不要な点がメリットです。
ただし、これらのプラグインが自動化するのは「入稿そのもの」というよりも、記事を公開した後の処理が中心です。たとえば、記事公開時にSNSへ自動投稿する、特定カテゴリの記事が公開されたらメール通知を送る、といったワークフローの構築が主な用途になります。
つまり、「原稿をWordPressに入れる作業」を自動化したい場合には、直接的な解決策にはなりません。入稿作業自体の時短効果は限定的です。公開後の配信フローを効率化したい人には有効ですが、入稿の手間を減らしたいという課題に対しては、他の方法を検討した方がよいでしょう。
(4) REST API × AIツールで完全自動化
WordPress REST APIを使って、外部のプログラムから記事を直接投稿する方法です。AIツール(Claude Code等)と組み合わせることで、Markdownの原稿をGutenbergブロック形式に自動変換し、そのままWordPressに投稿するところまでを一気通貫で実行できます。
この方法の最大のメリットは、テーマ固有のブロックも含めた完全自動化が可能な点です。SWELLのブログカード、黄色マーカーの装飾、FAQブロック(構造化データ付き)など、テーマ独自のパーツもすべて自動変換の対象にできます。コピペはゼロ。原稿を用意して「入稿して」と一言伝えるだけで、下書きとしてWordPressに投稿されます。
デメリットは、初回のセットアップに時間がかかることです。WordPressの管理画面からアプリケーションパスワードを発行する必要があり、テーマ固有のブロック形式を把握する作業もあります。ただし、これは最初の一回だけ。一度仕組みを作ってしまえば、あとは毎回の入稿が数分で終わります。
入稿頻度が高く、一度仕組みを作って長く使いたい人に向いている方法です。これが僕が選んだ方法であり、次のセクションで体験を詳しくお伝えします。
WordPress REST APIとは?
WordPressに標準で搭載されている「外部からWordPressを操作するための窓口」です。
通常はブラウザで管理画面にログインして記事を投稿しますが、REST APIを使えば外部のプログラムやツールから直接、記事の作成・編集・削除などの操作ができます。
イメージとしては、管理画面を使わずに「裏口」からWordPressに記事を届ける仕組みです。特別なプラグインは不要で、WordPress 4.7以降であれば最初から使える標準機能です。(参照:WordPress REST API 公式ドキュメント(日本語))
僕がWordPress入稿を完全自動化した方法
4つの方法を検討した結果、僕は「REST API × Claude Code」の組み合わせを選びました。自動化する前と後で、何がどう変わったかをお伝えします。
自動化する前の入稿作業
僕はMarkdownで記事を書いているので、入稿作業は「Markdownの原稿をWordPressの管理画面に入れて、体裁を整える」という工程になります。これが毎回30分〜1時間かかっていました。
具体的にやっていた手作業は以下のとおりです。
中でも最大のボトルネックは内部リンクの設置でした。1記事あたり5〜10本の内部リンクがあり、それを1つずつSWELLのブログカードに手動変換していたので、内部リンクだけで10〜15分かかっていました。
僕は「毎日30分で1本公開する」を理想の運用ペースとして掲げていましたが、記事の制作から公開までの全体フローは1時間半〜2時間半。
そのうち入稿作業だけで30分〜1時間を占めていたので、ここの工数圧縮が最もインパクトが大きいと判断し、自動化に着手しました。
仕組みの全体像
Claude Code(AIコーディングツール)に「WordPressへの入稿を自動化したい」と相談したところ、WordPress REST APIを使えば実現できることがわかりました。
Claude CodeはVSCodeのターミナル上でAIとチャットしながらコーディングできるツールです。僕がやったのは「何を自動化したいか」を自然言語で伝えることだけ。必要なコードはすべてClaude Codeが書いてくれました。
しかも、仕組みが完成するまでにかかった時間はたったの20分。正直、なんでもっと早くやらなかったんだろうと後悔しました。
SWELLのブロック形式(ブログカードやマーカーのHTML構造)の把握も、Claude Codeに任せました。
Claude Codeが既存記事のデータをREST API経由で取得し、SWELLテーマ固有のブロック構造を自動的に解析してくれたのです。エンジニアの知識がなくても、AIに「このテーマのブロック形式を調べて」と頼むだけで把握できました。
完成した仕組みの流れは以下のとおりです。
1. Markdownで書いた原稿を用意する(これすらもClaude Codeが担当している)
2. 「入稿して」と一言伝える
3. AIが原稿を読み取り、Gutenbergブロック形式に自動変換する
4. 内部リンク → SWELLブログカードに自動変換
5. 太字 → 太字+黄色マーカーに自動変換
6. FAQ → SWELLのFAQブロック(構造化データ付き)に自動変換
7. WordPress REST APIで下書きとして自動投稿
8. 管理画面で体裁を確認 → 公開ボタンを押すだけ
エンジニアではない僕でも、AIと対話しながら20分で仕組みを構築できました。プログラミングの知識やスキルは一切使っていません。
自動化後に変わったこと
入稿作業の所要時間は、30〜60分から5〜10分に短縮されました。約80%の時短です。
自動化後に僕がやるのは4つだけです。
- 記事全体の体裁確認
- meta descriptionの入力
- 画像の設置
- 公開ボタンを押す
最大の恩恵は、内部リンクの設置が完全自動化されたことです。以前は1記事あたり5〜10本のブログカードを手動で設置していたので、ここだけで10〜15分は削れています。
ただ、数字以上に大きかったのは心理的な変化です。記事の制作から公開までの全体フローが、1時間半〜2時間半から30分〜1時間に圧縮されました。僕はクライアントワークをやりつつブログも運営しているので、以前は「今日は入稿する時間がないから明日にしよう」と後回しにしがちでした。それが今では、忙しい日でも「30分くらいなら」とスキマ時間で記事を制作・公開できるようになりました。
入稿作業へのストレスがなくなったことで、記事の制作・公開ペースは確実に上がっています。

入稿自動化で失敗しないための3つのポイント
実際にやってみてわかった、入稿自動化で押さえておくべきポイントを3つ共有します。
まずは「下書き」で投稿する
入稿を自動化するとき、最初から「公開(publish)」ステータスで投稿するのはやめましょう。まずは「下書き(draft)」で投稿するのが鉄則です。
自動変換はあくまで機械的な処理なので、意図しない変換結果になるケースがゼロとは言い切れません。
たとえば、ブロックの入れ子構造が崩れたり、特定の装飾が正しく反映されなかったりする可能性があります。下書きで投稿しておけば、管理画面でプレビューを確認してから公開できるので、事故が起きません。
僕も最初のテスト投稿では下書きで試して、各ブロックの表示が意図通りかを1つずつ確認しました。問題がないことを確認してから本番運用に移ったので、公開済みの記事で事故が起きたことは一度もありません。確認作業は5分もあれば終わるので、この一手間は惜しまない方がよいです。
テーマ固有のパーツを整理しておく
自動変換の対象にしたいテーマ固有のパーツは、事前に整理しておくと精度が上がります。自分のブログで「毎回使っている装飾パーツ」を洗い出すのが第一歩です。
たとえば僕の場合、SWELLテーマで毎回使っていたのは以下の3つでした。
- ブログカード(内部リンク用)
- 太字+黄色マーカー(強調表現用)
- FAQブロック(構造化データ付き)
これらのパーツのHTML構造がわかれば、自動変換の仕組みに組み込めます。
「HTML構造なんて自分で調べられない」と思うかもしれませんが、心配は不要です。僕の場合は、Claude Codeが既存記事のHTMLをREST APIで取得して、SWELLのブロック構造を自動的に解析してくれました。AIに「このテーマのブロック形式を調べて」と頼むだけで把握できるので、エンジニアの知識は必要ありません。
画像は割り切って手動にする
REST APIを使えば画像のアップロードも技術的には可能です。ただし、画像の選定や配置はまだ人間の判断が必要な領域です。「どの画像をどこに入れるか」は記事の内容や文脈に依存するため、完全自動化が難しいのが現状です。
「テキストの入稿は自動化、画像は手動」と割り切ることで、仕組みの構築がシンプルになります。テキスト部分だけでも自動化できれば、入稿時間の大半は削れます。完璧を目指すよりも、まず80%を自動化して効果を実感するのが大事です。

よくある質問
最後にWordPressの入稿の自動化に関してよくある質問とその回答を紹介します。
まとめ
WordPress入稿の自動化には4つの方法があります(RPA・ノーコードツール、AIプロンプトでHTML変換、プラグイン、REST API × AIツール)。入稿頻度が高い人には、REST API × AIツールの組み合わせがおすすめです。
僕はこの方法で入稿作業を30分→5分に短縮できました。記事の制作から公開までの全体フローも、1時間半〜2時間半から30分〜1時間に圧縮されています。一度仕組みを作ってしまえば、あとは「入稿して」の一言で完了します。
まずは自分のブログで「毎回繰り返している手作業」を洗い出すところから始めてみてください。入稿作業の中で最も時間がかかっている工程が見えれば、自動化の方針も自然と定まります。
ちなみに、この記事の入稿もたった5分で終わりました。

