「ブログを始めたいけど、ドメインって何?」
「.comとか.jpとか、種類が多くてどれを選べばいいか分からない…」
そんな悩みを抱えて、ブログ開設の手前で止まってしまっていませんか?
実は、ドメイン選びで悩みすぎて時間を浪費するのは、非常にもったいないことです。
結論から言うと、初心者が選ぶべきドメインは「.com」一択です。そして、それを取得する「唯一の正解ルート」さえ知っていれば、費用も手間も一切かかりません。
この記事では、月間数十万PV規模のメディア運営を経験し、現在はフリーランスとして活動している僕が、「失敗しないドメイン名の決め方」と「最も損しない取得方法」を解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのドメインに関する悩みは消え、今日から自分だけのブログをスタートできているはずです。
そもそも「ドメイン」とは何か?【30秒で理解】
まずは「そもそもドメインって何?」という疑問を、専門用語を使わずに解消しておきましょう。
一言で言えば、ドメインとはインターネット上の「住所」のことです。
Web上の「住所」と考えると分かりやすい
ブログを開設する仕組みは、よく「家づくり」に例えられます。
- サーバー = 土地(データを置く場所)
- ブログ = 家(記事やデザイン)
- ドメイン = 住所(読者が辿り着くための場所)
この3つが揃って初めて、読者はあなたのブログに訪問することができます。
土地(サーバー)があっても、住所(ドメイン)がなければ、誰もその場所に辿り着けません。だからこそ、ブログを始めるには必ず「独自ドメイン」を取得する必要があるのです。
URLのどこがドメインなの?
実際のURLで見てみましょう。このブログのURLは以下の通りです。
https://torif.jp/article/…
この中の、torif.jp の部分が独自ドメインです。
一方で、noteやアメブロなどの無料ブログサービスを使うと、URLは以下のようになります。
https://note.com/ippei
これは、noteという他人の家の「離れ」や「一室」を借りている状態です。自分の資産としてブログを育てるなら、自分だけの住所である「独自ドメイン」を持つことが、すべてのスタートラインになります。
【結論】初心者が選ぶべき種類は「.com」一択
ドメインを取得しようとすると、.com .jp .net .xyz など、たくさんの種類(トップレベルドメイン)が出てきて迷うと思います。
しかし、結論はシンプルです。迷ったら「.com」を選んでください。
迷ったら「.com」を選べば間違いない
なぜ .com なのか。理由は3つあります。
- 圧倒的なシェア: 世界で最も使われているドメインであり、誰もが見慣れています。
- 信頼性が高い: 「あ、普通のWebサイトだな」と読者に安心感を与えられます。
- 安い(または無料): 多くのサーバー特典で無料で取得できます。
もし、自分が欲しいドメイン名で .com がすでに誰かに使われていた場合は、.jp(日本国内での信頼性No.1)か、.net を選びましょう。
基本的にはこの3つ(.com / .jp / .net)以外を選ぶ必要はありません。
【重要】ドメインの種類でSEOの強さは変わらない
よくある誤解として、「.comの方が検索に強い」「.infoは弱い」といった噂があります。
しかし、これらは間違いです。Google公式も「どのトップレベルドメインも検索順位においては平等に扱う」と明言しています。
Q: 新しい gTLD は検索に影響しますか?Google は、新しい TLD が有利になるようアルゴリズムを変更しているのですか?検索において、新しい TLD はどの程度重視されるのですか?
A: 基本的に、新しい gTLD も他の gTLD(.com、.org など)と同じように処理されます。検索において、特定の TLD のキーワードが有利に働くことも不利に働くこともありません。
引用:新しいトップレベル ドメイン(gTLD)に対する Google での取り扱いについて|Google Search Central
つまり、SEO(検索上位表示)を目的にして、高いお金を払って特別なドメインを買う必要は全くありません。
ただし、.xyz や .site などの極端に安いドメインは、スパムサイト(迷惑サイト)によく使われる傾向があります。
SEOの直接的な影響はないものの、読者がURLを見た時に「怪しいサイトかな?」と警戒されてクリック率が下がる可能性はゼロではありません。
だからこそ、余計な心配をしなくて済む「王道の.com」を選んでおくのが、初心者にとっての正解なのです。
一生後悔しない「ドメイン名」の決め方3つの鉄則
「.com」にすることは決まっても、その前の「○○.com」の「○○」の部分で悩んでしまう人は多いですよね。
ドメイン名は一度決めたら変更できません。だからこそ慎重になる気持ちはわかりますが、完璧な名前を求めて何日も悩む必要はありません。
以下の3つの鉄則を守れば、絶対に後悔しないドメイン名が決まります。
1. ブログ名と同じにする(分かりやすさ重視)
最も王道で、失敗がないのが「ブログ名と同じ文字列にする」ことです。
例えば、このブログの名前は「torif(とりふ)」なので、ドメインも torif.jp にしています。この名前にした理由はシンプルで、僕がフリーランスとして「とりあえず(toriaezu)フリーランス(freelance)」になった実体験を発信するブログだからです。
これには明確なメリットがあります。
読者がブログ名を覚えてくれた時、そのままURLも記憶に残りやすくなるのです。また、将来的に「torif」というキーワードで検索(指名検索)された時に、検索結果で迷わずクリックしてもらえるようになります。
もし、すでにブログ名が決まっているなら、それをローマ字にしてドメインにするのが一番シンプルで強力な選択です。
2. 自分の名前を入れる(個人ブランディング)
「まだブログ名が決まっていない…」「将来的にテーマを変えるかもしれない」
そんなフリーランスや個人ブロガーにおすすめなのが、「自分の名前(またはハンドルネーム)を入れる」方法です。
例えば、僕の名前が「いっぺい」なら、以下のようなドメインにします。
ippei-blog.comippei-web.comippei-log.com
これなら、ブログのテーマが「雑記」から「特化」に変わっても、あるいは「ポートフォリオサイト」に作り変えても、違和感なく使い続けられます。
それでもどうしても決まらない場合は、「ジャンル名 + 名前」のテンプレートを使ってください。
例:ゴルフブログなら golf-ippei.com、日記なら ippei-diary.com です。これなら迷う時間はゼロです。
3. 日本語ドメインは避ける(文字化け・実用性のリスク)
「分かりやすいから」という理由で、フリーランス.com のような日本語ドメインを取得しようとしていませんか?
結論、日本語ドメインは避けた方が無難です。
SNSでのシェア時に xn--pckh0o...(ピュニコード)という謎の英数字に変換されて怪しまれるだけでなく、以下のような実用面でのデメリットも多いからです。
- メールアドレスが作りにくい: 日本語のメアドは海外のサービスなどでエラーになることが多いです。
- ツール連携の不具合: Googleアナリティクスなどの解析ツールで、文字化けして管理しづらくなることがあります。
特別な理由がない限り、ドメインは半角英数字で取得しましょう。
絶対にやってはいけない「ドメイン取得」の失敗パターン
最後に、初心者がやりがちな「ドメイン取得の失敗パターン」を2つ紹介します。これを知らずに進めると、後でお金も時間も損することになるので、必ずチェックしてください。
失敗①:ドメイン管理会社で単体契約してしまう
これが最も多い失敗です。
「お名前.com」や「ムームードメイン」などのドメイン管理会社でドメインだけを取得し、サーバーは別の会社(エックスサーバーなど)で契約するパターンです。
一見問題なさそうですが、初心者には以下の「4重苦」が待っています。
- 個人情報公開のリスク(Whois情報): ドメイン取得時に「Whois情報公開代行」の設定を忘れると、あなたの氏名や住所がネット上で誰でも見られる状態になってしまいます。
- DNS設定の壁: ドメインとサーバーを紐付ける設定が必須になり、ここで挫折する人が続出します。
- 管理の煩雑さ: 支払い先が2箇所になり、管理が面倒になります。
- 更新忘れのリスク: 更新費を払い忘れると、ブログが消滅します。
実際にどれくらい損をするのか、3年間ブログを運営した場合のコストを比較してみました。
【3年間ブログを運営した場合のコスト比較】
| 項目 | ドメイン単体契約 (失敗ルート) | サーバーセット契約 (正解ルート) |
|---|---|---|
| ドメイン取得費 | 約1,000円 | 0円 |
| 更新費(3年分) | 約4,000円〜 | 0円 |
| Whois代行費 | 業者により有料 | 0円 |
| 合計コスト | 約5,000円以上の損 | ずっと0円 |
「知らない」というだけで、同じブログ運営なのに5,000円以上も損をしてしまうのです。
このあと解説する「正解ルート(サーバーセット)」なら、Whois情報公開代行も自動で設定されるため、個人情報の漏洩リスクもゼロにできます。
補足:Whois情報とは?
Whois(フーイズ)とは、ドメインの持ち主の情報をインターネット上で公開する仕組みのことです。本来は「どこの誰が運営しているサイトか」を明確にするためのルールですが、個人ブロガーの場合、自宅の住所や電話番号が世界中に公開されてしまうことになります。
これを防ぐのが「Whois情報公開代行」です。これを使えば、あなたの個人情報の代わりに、ドメイン管理会社の情報を表示してくれます。サーバーとセットでドメインを取得すれば、この設定が自動で適用されるので安心です。
失敗②:意味のない文字列にしてしまう
ドメイン名が思いつかないからといって、適当な文字列にするのはNGです。
afjioe-12345.comtest-blog-01.com
このようなドメインは、読者に「使い捨てのサイトかな?」という不信感を与えます。また、あなた自身も愛着が湧かず、ブログへのモチベーションが下がる原因にもなります。
あなたのブログは、これから長く育てていく大切な「資産」です。
自分の子供に名前をつけるように、意味のある、愛着の持てる名前(ブログ名や自分の名前)をつけてあげてください。
ドメインを取得する「唯一の正解」ルート
ここまで、ドメインの選び方について解説してきましたが、最後に最も重要な「どこで取得するか」についてお話しします。
結論、「レンタルサーバーの契約特典」として無料で取得するのが、唯一の正解です。
レンタルサーバーの「永久無料特典」を使おう
現在、国内の大手レンタルサーバー(ConoHa WING、エックスサーバーなど)では、サーバーを契約すると「独自ドメインが最大2つまで永久無料」になるキャンペーンを常時開催しています。
これを利用すれば、通常なら年間1,000円〜3,000円程度かかるドメインの更新費用が、サーバーを使っている限りずっと0円になります。
しかも、サーバー契約と同時にドメインを取得するため、初心者にとって最大の難関である「DNS設定(サーバーとの紐付け)」も「Whois情報公開代行」も自動で完了します。
- ドメイン代: 無料
- 紐付け設定: 不要(自動)
- 個人情報保護: 自動設定(Whois代行)
- 管理: サーバーと一元管理
これ以外の方法でドメインを取得するメリットは、初心者には一つもありません。
具体的な取得手順(3ステップ)
取得手順は非常にシンプルです。
- サーバー申し込み画面を開く: (おすすめはConoHa WING
かエックスサーバー
) - プラン選択: 「WINGパック」などの長期契約プランを選ぶと、ドメイン無料特典が適用されます。
- ドメイン入力: 申し込み画面の中に「ドメイン取得」の項目があるので、そこで決めておいたドメイン名(例:
ippei-blog.com)を入力します。
たったこれだけです。「検索」ボタンを押して「取得可能」と表示されれば、そのまま契約へ進むだけです。
もし「取得できません」と表示された場合は、誰かが既にそのドメインを使っています。その場合は、末尾に数字を入れたり(ippei-blog01.com)、.com を .jp に変えたりして、再度検索してみてください。
どっちのサーバーを選べばいい?
おすすめのサーバーは以下の2つです。簡単に比較表を作ったので参考にしてください。
| 項目 | ConoHa WING | エックスサーバー |
|---|---|---|
| おすすめな人 | 「安さ」と「速さ」を重視する人 (僕も使っています) | 「安心感」と「トラブル回避」を重視する人 (国内シェアNo.1) |
| ドメイン特典 | 最大2つ永久無料 | 1つ永久無料 (2つ目は1年目のみ無料の場合あり) |
| 初期費用 | 無料 | 無料 |
| 月額料金 | 最安600円台〜 (長期割引時) | 最安900円台〜 |
「少しでも安く始めたい」ならConoHa WING、「みんなが使っている安心感が欲しい」ならエックスサーバーを選べばOKです。
どちらを選んでも、ドメイン取得からWordPress開設までを一気に行えることに変わりはありません。
よくある質問(FAQ)
最後に、ドメイン取得に関するよくある質問に回答します。
Q. 後からドメイン名は変えられますか?
A. いいえ、変更できません。
一度取得したドメイン名は変更不可能です。どうしても変えたい場合は、新しいドメインを取得し直して、ブログを引っ越す(URLを変更する)必要がありますが、これはSEO的にもリスクが高いのでおすすめしません。
Q. 中古ドメインってどうなんですか?
A. 初心者はやめておきましょう。
以前誰かが使っていた「中古ドメイン」は、最初からSEOパワーが強い場合がありますが、逆にGoogleからペナルティを受けているリスクもあります。目利きができないうちは、新規ドメイン一択です。
Q. 複数のドメインを取る必要はありますか?
A. 基本的には1つでOKです。
1つのブログにつき1つのドメインがあれば十分です。ConoHa WINGのように「2つ目も無料」の場合は、予備として自分の名前のドメインなどを確保しておくのも良いでしょう。
まとめ:ドメインで悩む時間はもったいない!
今回の記事のポイントをまとめます。
- ドメインは「Web上の住所」。
- 種類は「.com」一択。(SEOの有利不利はないが、信頼性が高い)
- 名前は「ブログ名」か「自分の名前」でシンプルに。
- 取得は「サーバー契約のついで」に無料で貰うのが正解。
ドメイン名は大事ですが、そこで悩みすぎてブログを始められないのは本末転倒です。
なぜなら、ブログで最も価値があるのはドメイン名ではなく、その中身(あなたが書く記事)だからです。
今日、サクッとドメインを決めてサーバーを契約してしまえば、明日にはあなたのブログが世界に公開されます。
もし、まだサーバー選びで迷っているなら、以下の記事で「初心者におすすめの2つのサーバー」を紹介しているので、参考にしてみてください。

また、フリーランスにブログは必要であるということについて詳しく説明した記事もあるので、あわせて読んでみてください。

