AIにコードや作業を任せるのが当たり前になってきた2026年。僕も、SEOコンサルという仕事の大部分を、AIツールに任せています。
半年ほど使っていたのが「Cursor」でした。でも2026年2月、思い切って「Claude Code」に乗り換えました。
僕はエンジニアではありません。コードはほとんど書かない、企画職(SEOコンサル)です。そんな非エンジニアの僕が、なぜCursorをやめてClaude Codeに移行したのか。正直なところを、お金の話(実際の請求額)も含めて書きます。移行を迷っている人の、判断材料になればうれしいです。
結論:移行した理由は3つ。そして、その3つはつながっている
先に結論をお伝えします。CursorからClaude Codeに移行した理由は、次の3つです。
- 精度:Claude Opus 4.6のアウトプットの質に驚いた
- コスト:使った分だけ課金される仕組みの限界を感じた
- Obsidian連携:乗り換えの手間が、ほぼゼロだった
そしてこの3つは、バラバラではなく、1本のストーリーとして繋がっています。「精度の高いモデルを使いたくなった -> でもそれを使うとコストが跳ねた -> だから定額で使い倒せるプランに移った -> Obsidianのおかげで移行は一瞬だった」。順番に説明していきます。

理由1・精度:Claude Opus 4.6のアウトプットに驚いた
最初のきっかけは、AIモデルの「精度」でした。
Cursorを使っていた頃、僕はAPI経由でいくつかのモデルを使い分けていました。メインはGemini 3.0 Pro。コストと精度のバランスが良かったからです。
ところが2026年2月、ためしにモデルをClaude Opus 4.6に変えてみたんです。そうしたら、返ってくるアウトプットの質が明らかに違って、驚きました。
特に差を感じたのが、データ分析でした。 CSVデータを渡して分析させたとき、返ってくる内容の深さが、Geminiのときとは別物だったんです。(正直に言うと、当時の細かい記憶は少し曖昧なのですが、「これは違うぞ」と感じたことは、はっきり覚えています。)
これをきっかけに、それまでGemini 3.0 Proでやっていた作業を、ほとんどClaude Opus 4.6に切り替えました。
理由2・コスト:「使った分だけ課金」の限界
ところが、ここで問題が起きました。コストが、一気に跳ね上がったんです。
Cursorは、AIモデルを「使った分だけ」課金される仕組み(従量課金)でした。そして、Claude Opus 4.6は、Gemini 3 Proよりもずっと単価が高いモデルです。
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) |
| Claude Opus 4.6 | $5.00 | $25.00 |
| Gemini 3 Pro | $2.00 | $12.00 |
(2026年6月時点。Anthropic・Google の公式料金より)
入力で2.5倍、出力で約2倍。精度の高いOpusに全面的に切り替えて、しかも多用したわけですから、コストが跳ね上がるのは当然でした。
実際の僕のCursorの請求額が、こちらです。
| 月 | 請求額(USD) | 円換算 |
| 2025年10月 | 140.89 | 21,314円 |
| 2025年11月 | 60.40 | 9,362円 |
| 2025年12月 | 25.53 | 3,980円 |
| 2026年1月 | 97.57 | 15,286円 |
| 2026年2月 | 307.36 | 47,698円 |
| 2026年3月 | 110.21 | 17,484円 |
(円換算は各月の平均レートで計算。出典:外国為替相場チャート表|MUFG)

2026年2月、過去最高の307.36ドル(約47,698円)。抑えられるところはGeminiで処理していたのに、それでも過去最高額でした。Opusの単価の高さを、請求額で思い知らされた瞬間です。
「Pro 20ドル」で試して、すぐ「MAX 200ドル」に上げた
そこで、Claude Codeへの移行を本格的に考え始めました。
ここで正直に書いておくと、いきなり最上位のMAXプラン(月200ドル)にしたわけではありません。最初は、Claude CodeのProプラン(月20ドル)で試しました。
でも、すぐに利用上限に達してしまった。それだけ僕がヘビーに使っていた、ということです。そこで、MAXプラン(月200ドル)に上げました。
よく誤解されるのですが、Claude Codeは月20ドルのProプランでも使えます。 MAXプランが必須なわけではありません。僕の場合は使う量が多いのでMAXにした、というだけです。
「安いから移行した」わけではない
お金の話を、もう少し正直にしておきます。
月単価だけで比べると、実は移行前のCursorの方が安かったんです。移行前4ヶ月(2025年10月〜2026年1月)の平均は、月12,485円ほど。一方、MAXプランは月200ドル(約31,037円)。数字だけ見れば、MAXのほうが高い。
つまり、「Claude Codeのほうが安いから移行した」のではありません。
僕がMAXプランを選んだ決め手は、「安さ」ではなく「定額で、最高精度のモデルを気兼ねなく使い倒せる」ことでした。従量課金は、使えば使うほど青天井で、月末の請求額が読めません。一方、MAXは月200ドルで頭打ち。Opusのような最高精度のモデルを、コストを気にせずフルに使える。この「安心して使い倒せる」感覚に、月3万円の価値を感じたんです。
理由3・Obsidian連携:乗り換えの「手間」が、ほぼゼロだった
3つ目の理由は、移行の「手間」です。正確に言うと、手間がほとんどかからなかったこと。
正直に言うと、移行作業らしい移行作業は、ほぼ何もしていません。Cursorのときに開いていたフォルダ(Obsidianのデータが入った「Vault」)で、Claude Codeを起動する。本当に、それだけでした。
なぜ、これで済んだのか。
理由は、僕の仕事のコンテキスト(文脈・ナレッジ)が、すべてObsidianの「Markdown」ファイルにあるからです。週次の振り返り、デイリーノート、案件ごとのメモ。全部、特別な形式ではない、ただのテキスト(Markdown)です。
ツールが変わっても、このMarkdownのファイル群はそのまま残ります。CursorだろうとClaude Codeだろうと、同じフォルダを開けば、同じコンテキストを読み込んでくれる。だから、移行しても「引き継ぎ作業」がいっさい発生しないんです。

これは、Obsidianのようなテキストベースのツールでナレッジを管理している人の、隠れた強みだと思います。データを特定のツールに縛られない形(Markdown)で持っておくと、ツールの乗り換えが一瞬で終わる。
Obsidianそのものについては、こちらの記事でくわしく書いています。

移行はどうやる? 手順は拍子抜けするほど簡単
「実際、どうやって移行するの?」という人のために、手順も書いておきます。といっても、本当にシンプルです。
- Claude Codeをインストールする
- 作業したいフォルダ(Obsidianユーザーなら Vault)で、Claude Codeを起動する
これだけです。僕は当時、VSCodeのターミナルからClaude Codeを起動して使っていました。普段の作業環境に、AIエージェントを1つ足すイメージですね。
そして前にも書いたとおり、まずは月20ドルのProプランから試せます。いきなり高いプランを契約する必要はありません。
向いている人・向いていない人:IDEとAIエージェントは別物
最後に、正直な話をします。「誰にとってもClaude Codeが正解」とは思っていません。
そもそも、CursorとClaude Codeは、製品のカテゴリが違います。
- Cursor:VSCodeをベースにした「AI統合エディタ(IDE)」。コードを書く画面の中に、AIが組み込まれている
- Claude Code:ターミナルで動く「AIエージェント」。指示すると、自分で関連ファイルを探して、編集して、実行まで進めてくれる
この違いから、向き不向きが分かれます。

Cursorが向いている人(特にエンジニア)
コードをガッツリ書く人には、Cursorのエディタとしての機能が効いてきます。次に編集する箇所を予測してくれる補完、変更点を視覚的に確認できる差分レビュー、関数の定義にすぐ飛べるジャンプ機能など。「人が運転席に座って、AIは助手席」というスタイルが合う人には、Cursorのほうが快適でしょう。
Claude Codeが向いている人(僕のような非エンジニア・ナレッジワーカー)
一方、僕のように扱う対象がコードではなくMarkdownやテキスト中心なら、IDEの高度な補完やデバッグ機能は、そもそも必要ありません。それよりも、「この作業をやっておいて」と指示して、まるごと任せられるエージェントのほうが合っています。
ちなみに、「エンジニアは全員Cursorがいい」という話でもありません。2026年現在は、設計はClaude Code、仕上げはCursorのように、両方を併用するスタイルも一般的です。大事なのは、自分の仕事の中身(コードなのか、それともテキスト・ナレッジなのか)で選ぶことだと思います。
まとめ:3つの理由は、1本に繋がっていた
CursorからClaude Codeに移行した理由を、3つ書いてきました。
- 精度:Claude Opus 4.6のアウトプットに驚いた
- コスト:使った分だけ課金される仕組みでは、最高モデルを使い倒すと青天井になる。定額のMAXプランに安心を感じた
- Obsidian連携:ナレッジがMarkdownにあるから、移行の手間はほぼゼロだった
最初に書いたとおり、この3つは1本に繋がっています。精度の高いOpusを使いたくなり、でも従量課金ではコストが読めず、定額で使い倒せるClaude Codeへ。そして、Obsidianのおかげで移行は一瞬でした。
僕は非エンジニアですが、AIを「仕事を任せる相棒」として使う今の僕にとって、Claude Codeはとても良い選択でした。同じようにCursorのコストやモデルのことで悩んでいる人がいたら、この記事が判断の材料になればうれしいです。
